究極の命中精度のために

SYSTEMA PREMIUM BB SHOT / DEBUT

この度、私ども入魂の製品M4−A1発売に合わせ、新発売となるBB弾のご紹介をさせていただきます。

1. 銃は弾に倣うもの
この趣味を楽しんでおられる一般的なお客様は、概ねご自身の所有する銃そのものには当然のことながら大変な興味と関心があるものと推測します。
しかしながら、この考え方は、銃は「目標に弾を当てるもの」という、銃が持つ本質的な存在意義から考えますと、本末転倒と言わざるを得ません。
勿論、私どもも「鉄砲屋」の端くれですから鉄砲に興味を抱いていただく事、全てを否定は出来ません。
それでもあえて誤解を恐れず申し上げるならば、目標に命中し目的を達成するのは「弾」であって「銃」ではないのです。
私どもは、まず初めに優れた弾があり、その弾の性能を遺憾なく発揮させる銃が存在することが正論であると考えます。
実銃の世界では、弾頭重量やコーティング、装薬量など自身のオリジナル弾をリロード弾により比較的容易に製作できますが、TOY GUNの世界ではそうはいきません。
BB弾メーカーの品質に対するこだわりが全てを決するといっても過言ではないでしょう。

長い間、真に信頼できるBB弾に巡り会うことに苦労いたしました。

これは、と思う製品があっても極短期間の間に同一の製品の品質が、みるみる落ちていくことなど日常茶飯事でした。

今回、私どもが自信を持って皆様にご紹介する新製品「SYSTEMA PREMIUM BB SHOT」は、私どもが製作する銃にはこれ以上の品質の弾は必要としない、と断言できる出来栄えです。


2. 優れたBB弾とは
私どもが考え、今回実現した真に優れたBB弾とは以下に掲げる性能を具備したものを意味します。

@ 外観
これは、文字通り外観上特に目立った凹凸がないBB弾の意味です。
「当たり前ではないか。」と、お叱りを受けそうですが存外この初めのステップを越せない製品が市場には大量に流通しています。
特に、近年電動ガンに多弾数マガジンが採用されてから、お客様のBB弾に対する嗜好が「質よりも量」に偏重し、メーカーの生産体制も生産性を第一義に置くようになりました。
このような状況を背景にして、品質の要である金型のオーバーホールに時間をかけることなど望むべくもなく、外観を一瞥しただけで使う気になれないような製品が多くなったのです。
ものを選択する上で、コストはとても大切な要素ですが、品質の犠牲を最小限してこそ意味のあることであると、私どもは考えます。

A 真球度
BB弾は、特定の個数の半球状のくぼみがある金型で成型されます。
それぞれのくぼみには、材料が注入される口(専門的にはゲートと呼ばれます.)が設けられ、全体を構成しています。
丁度「たこ焼き」の鉄板を想像してください。
成型直後、ランナーから切り離されたそれぞれのBB弾の粒には、ゲートの跡が残っています。
この部分の処理が完全に行われていない製品は、当然真球ではありませんので、ゲート跡がホップチャンバーのパッキンにでも引っかかった場合、とんでもない方向に飛翔することは想像に難くありません。
通常、このゲート跡の処理には「研磨」という成型法を用います。
この研磨工程にはBBメーカー各社のこだわりとノウハウが凝縮されています。
研磨用の大きなドラムの中にBB弾のブランク(成型後の材料)と研磨用砥石をまぜて一定時間攪拌します。
研磨時間が短いと処理が不完全で終了しますし、「早く大量に」と、一度にたくさんの材料をしかけても同様の結果です。
さりとて、この工程は長ければよいというものではありません。
巷ではよく「長時間研磨をしてある製品は、精密なBB弾である。」という迷信とも取れるうわさを頻繁に耳にします。
これは全くの誤解です。
長時間研磨をしなければゲートの跡が消えないのは、もともとのブランク(材料)
の段階で真球度が低いのです。
この状況の原因はほとんどが金型のズレです。
しっかりと管理が行き届いた金型で製作したBB弾には、ゲート跡は極僅かしか残りません。
従って、一定の時間一定の量を研磨すれば十分な結果が得られるのです。
乱暴な作り方をすれば、当然その報いは製品に現れます。
真球度は、製品の成型において最も重要な金型で追求すべき課題であり、後処理である研磨で行うべきではないのです。
この意味において、真球度を測ることにより、そのBB弾メーカーの「製品に対する良心」を推し測ることができるとも言えるでしょう。

B 平均重量
前述のように、BB弾は金型による樹脂成型(インジェクション)品です。
この成型法は、通常金型に材料が一箇所から注入されます。
材料が注入される以前の金型には、大気が存在しますので、いくら高圧をかけ高速で材料注入したとしても、成型品の中には一部に空気を巻き込んでいます。
この巻き込んだ空気を俗に「ス」と、呼びます。
一般的な樹脂成型品では表からは見えないスであれは、さしたる影響はありませんが、BB弾の場合はこれが大問題となります。
私どもも同様に、スが発生しないような様々な努力をいたしましたが、根絶することは出来ません。
しかし、スの存在そのものは勿論問題ですが、さらに重要なことはこのスがBB弾のどの位置に存在するかにあります。
つまり、スが弾の中央部分に平均的に存在することが重要です。
このために、私どもBB弾には綿密な設計の金型を使用しています。
また、成型時、材料の注入口に近い部分は材料の密度が高くなる傾向にあり、逆に遠い部分は低くなります。
この傾向に対しても最大限の努力を払っています。

3. 検査・検査・検査
それでは次に、上記のような様々な努力の結果生まれた製品をどのように検査しているかをご紹介いたします。

@外観
まず、量産が上がりますとランダムに目視によりチェックをいたします。
のみならず、定盤の上で転がし回転も検査いたします。
私ども製品は、この段階でNGとなることはまずございません。
A真球度
BB弾の任意の5点間を計測します。
この寸法の偏差が概ね2/100mm以下になるように規定しています。
また、前述の研磨工程でご紹介したように、研磨時間を必要以上に長く取りますと球径そのものが極端に小さくなります。
真球度を追求するあまりの行き過ぎた加工時間により、小さく仕上げられたBB弾は、チャンバーパッキンからの弾こぼれなどを引き起こすため、いつも一定の位置から発射エネルギーを受けることが出来ないという状況を引き起こします。
その結果、特にフルオート射撃時にグルーピングが落ちます。
私どものTRAINING WEAPONは、様々な球径のBB弾に比較的広く対応するよう、チャンバーパッキンのリップ部分の寸法を厚めに設定しています。
しかし、本来の設計寸法はφ5.94±0.02の球径が望ましいのです。
この寸法で仕上がったBB弾であればエァシールも最も効率がよく、発射直前のBB弾はチャンバーパッキンから独立した、ホップパッキンのみで支持されることにより、さらに正確にホップ回転を生み出します。
結果として、非常に高いグルーピングを生み出すのです。
B平均重量
この検査には少々時間がかかります。
間違えることのないよう、正確に100発のBB弾をカウントし、重量を測ります。
私どものBB弾は、0.2gが「呼び」ですので、検査の規定値を20g±0.5gに設定しています。
この検査により、前述のスがどの程度影響するかがうかがえます。
スを多く含んだBB弾は、材料比重の計算から算出した重量よりも軽くなるからです。

私どもは1/100gまで、重量を計測できますが、空調機の風の影響程度でも天秤が狂いますので、この検査は無風の室内で行います。
当然、「夏場はありがたくない」仕事の筆頭となるわけです。

4. PREMIUMの真の意味するところ
今回私どもは、この新製品に「プレミアム」という呼称を与えました。
プレミアムとは、勿論「高級な」という意味ですが、単に高価なことによる差別ではなく真に価値のあることを目指し命名しています。
ご使用後の結果性能で、私どもの真意をご理解いただけるものと確信をいたしておりますが、ここでさらに申し上げておきたいことがございます。
ことBB弾に関しては、生産初めの品質は比較的に容易に目標を達成することが可能です。
前述のように、BB弾の生産のクォリティを維持することこそ最も困難な作業なのです。
私どもはこの困難な作業に取り掛かったばかりです。
今より数年後に改めてその性能の真価が問われ、そのときに初めて「PREMIUM」の真の意味が問われると考えます。
どうぞ、末永くご愛用いただきますことをお願い申し上げます。