| SYSTEMA D.P.L.S.(ダイレクト・プル・ローディング・システム) | |
| 1.テイクダウンが可能なことの効用 | |
| 繰り返し申し上げますが、今回の新製品「SYSTEMAトレーニング・ウェポン」は、実銃同様のテイク・ダウンが可能な構造です。 この構造を採用したのは、単に実銃を模倣することが目的ではありませんでした。 ピストンのラック・ギアを、一部分歯のないセクターギアで断続的に運転する構造に高い耐久性を持たせるためには、当然二つのギアの連結すべきタイミングがもっとも重要な課題となります。 しかしながら、長期間の使用によるスプリング・テンションの減衰や、シリンダー内の潤滑材(グリス)の劣化による摺動抵抗の変化など、さまざまな要因がタイミングの「ずれ」を生み出します。 そこで、この部分を構成する部品に十分な耐久性を持たせつつも、それでも尚重要な場面でのトラブルに即座に対応可能な構造として、今回私は「万が一のトラブルが起きる部分を限定する。」構造を選択いたしました。 つまり、「ピストンのラックギアとセクターギアのタイミングのずれには、ラックギアの破損で対応する。」と言うのが私どもの選択です。 そして、このトラブルの対処法として、「実銃どおりに分解可能で、シリンダー・アッセンブルそのものを交換することで対応する。」ことでした。 実際に、ピストンのラック・ギアを亜鉛ダイキャストで製作しつつも、材料にベリック材(主としてギアなどに使用される表面硬度の高い材料。)を採用し、必要にして十分な強度(実射テストで3万回転以上の射撃が可能です。)を持たせつつも、万が一のトラブルの際には、ギアBOX内のセクターギアには一切の影響を及ぼさずに済むような強度バランスを実現しています。 また、このような言わば保守的な考え方とは別に、シリンダー・アッセンブリーを交換できることには、積極的な意味合いもあります。 今回の製品は、シリンダー・アッセンブリー及びそれに対応する、異なる電圧のバッテリーに交換するだけで、必要なシチュエーションに合わせて、初速を変化させることが可能なのです。 出荷時の状態では、初速100m(±1m)と言う厳格な条件に適合していますが、この発射能力を当社製の7.2V / 2400mAのバッテリーで生み出します。 しかし、屋外でのプリンキング等にご使用の際、初速に物足りなさを感じた場合、「110mシリンダー・アッセンブリー」(別売パーツ)に交換いただくだけで、即座に対応いたしますし、同様に130mシリンダー・アッセン(別売パーツ。当社製8.4V / 2400mAバッテリー対応)、150mシリンダー・アッセン(別売パーツ。当社製9.6V / 2400mAバッテリー対応)など広範囲を網羅するアップグレード・パーツをご用意しています。 これらの異なる発射能力の変化に、従来であれば当然のこととしてギアセットの交換が必須条件でしたが、今回の新製品では、その作業の一切が必要ないのです。 特別な工具を必要とせずに、必要なパワーを瞬時に手に入れることが可能な構造。 これこそ、私どもが実銃同様にテイク・ダウンが可能な構造にこだわった、もっとも大きな理由なのです。 ☆注 (高いレートのスプリングをご使用になることが前提で、加えて高い耐久性もお求めの場合には、各ギアに特別の焼入れ処理を施したスペシャル・ギアセットもご用意しております。) さらに申し上げれば、私どもの新製品はセミオート・ファンクション、フルオート・ファンクションを問わず発射後、絶えずノズルはチャンバーに対し閉鎖状態を保ちますので、スムーズな動作に不可欠なチャンバーへのオイリング(Oiling)を、シリンダー・アッセンブリーを抜き取ることで、より効果的に行うことも可能です。 同様に、アウターバレルに差し込む形で組み立てられている、インナーバレルのクリーニングも、スムーズに行うことが出来ます。 このように、さまざまな効用のある新製品の機関構造の具体的な内容をさらに詳しくご紹介いたしましょう。 まずは、各動作ごとのそれぞれのパーツの動きを図に従いご覧下さい。 |
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| 2.具体的な構造 | |
| 各部の名称 | |
| 1. チャンバー 銃身線上に位置し、マガジン(弾倉)から弾丸(BB弾)の供給を直接受ける部品。 ノズルの前後動を支持する役目も果たしている。 2. BB弾 直径約6mmの樹脂製弾丸。 マガジン(弾倉)内部のスプリングにより下から上へのテンションが全体にかかっており、チャンバーに供給される。 3. シリンダーヘッド シリンダーとネジにより連結されている。内部の大気を圧縮するための外郭となる部品。 4. ノズル ノズルスプリングにより常時前進位置に保持されている。マガジン(弾倉)からのBB弾を一発ずつチャンバーに装てんするための、シャッターの役目を担う部品。 中間部分はOリングによりシリンダーヘッドで保持され、シリンダー内部と大気との気密を保っている。 さらに後部は、ピストンヘッド内部のOリングにより連結している。 5. ノズルスプリング シリンダーヘッドとノズルの間にセットされている押しバネ。 ノズルを絶えず前方に保持するためのバネ。 6. ピストン 図示されていないが、メインスプリングにより絶えず前方に押し付けられている部品。 ラックギア(ピストンラック)とは圧入にて連結している。 セクターギアの回転により、後方へ移動し連結が立たれるとメインスプリングにより複座する、前後摺動部品。 7. ピストンラック ピストンに圧入されているラックギア。 セクターギアと断続的に噛み合う。 8. ピストンヘッド シリンダー内部の大気を圧縮するための部品。 前部Oリングは、ノズルを咥えている。 9. ピストンヘッドスプリング ピストンヘッドを絶えずピストン前部に位置させるための押しバネ。 ノズルスプリングよりもテンションは強い。 10. シリンダー シリンダーヘッドとネジ部により連結されている。 ピストンなどの摺動部品部品全体のケースでもある。 11. セクターギア モーターにより回転するギア。 全周にわたり歯が存在しないため、ピストンラックと断続的に連結する。 ![]() |
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| 初期セット位置 | |
| ピストンは図示されていないが、ピストンヘッドとともにメインスプリングによりシリンダーヘッド後端部に押し付けられるよう位置している。 ノズルはノズルスプリングにより前方に位置し、マガジン(弾倉)からのBB弾の上昇を防いでいる。 図では、ピストンラックとセクターギアがセクターギアの回転により連結し始めたことを表している。 ![]() |
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| ノズル後退・給弾 | |
| セクターギアの回転によりピストン全体が後退を始める。 ピストンヘッド内部のOリングの内径は、ノズル後端部の外径よりも小さいために、ノズルを開放することなく、ノズルスプリング圧縮させつつノズルを後退させる。 BB弾はマガジン(弾倉)内部のスプリングにより絶えず押し上げられているため、ノズルが後退したために生まれるスペースに上昇し、銃身線上に一発だけ位置する。 ![]() |
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| ピストン後退 |
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| さらに、セクターギアは回転しメインスプリングを圧縮する。 この状態においても、ピストンヘッド内部のOリングはノズルを開放しない。 そのため、ノズルスプリングよりもテンションの強い、ピストンヘッドスプリングをも圧縮する。 図は、この二つのスプリングが全密着の状態を示したものである ![]() |
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| 発射 | |
| ノズルスプリングおよびピストンヘッドスプリング双方が全密着に達し、セクターギアがさらに回転することにより、ピストンが後退すると、ここで初めてピストンヘッド内部のOリングはノズルを開放する。 するとノズルはノズルスプリングによって前進し、チャンバー内部にBB弾を一発だけ装填する。 また、ピストンヘッドはピストンヘッドスプリングのテンションによりによりピストンと密着する。 図は、セクターギアがピストンラックを開放する直前の位置を示している。 ![]() この後、セクターギアがピストンラックとの連結を絶つと、ピストンはメインスプリングのテンションでシリンダー内部の大気を圧縮しつつ前進し複座する。 この動作によりBB弾は発射される。 またこの際、ピストンの前進する力により、ピストンヘッド内部のOリングは再びノズル後端部と連結する。 ピストンヘッド内部の形状はテーパー形状になっており、この形状によりピストンヘッドの内部のOリングは、ノズルを開放しにくく、かつ連結しやすくなっている。 射手が単発射撃を選択した場合は、この動作を一回行って終了する。 連発射撃を選択した場合は、この一連の動作を繰り返し行う。 |
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| 3.私どもが追い求める「性能」とは | |
| 以上、図をもってご説明いたしましたが、従来給弾に必要なノズルの前後動を担っていたパーツ(タペット・プレート)には、負荷がかかった際にパーツの形状的に「反り」が避けられませんでした。 しかしながら、今回私どもの製品では、ノズルを後退させる力のベクトルはセクターギアにより後退するピストン・ヘッドと同じ、銃身線上で行われます。 つまり、モーターにかかる負荷として最も効率の良い構造と言えるわけです。 その結果として、従来スタンダードとされたギア比よりも遥かに低い減速比(私どもが従来スーパートルクアップと呼んでいたギア比を標準で採用しています。)を採用しながらも、ほぼ同等の回転数を、より低い電圧のバッテリーで実現できたのです。 当然、運転中の回路電流値は低く抑えられており、省電力化にも貢献しているのです。 減速を主な目的とする伝達系では、2軸のギアBOXにてフリクション・ロスを低減し、給弾にかかわる部分での電力消費をも徹底的に効率化を計ることにより生まれた、ウルトラスムーズな作動は、結果として極めてダイレクトなトリガー・フィーリングをもたらしました。 実銃とさながらの2ステージ・トリガー(引きはじめに僅かな「遊び」があり、引ききる瞬間の感触が捉えやすいトリガー・メカ。)と、これまた実銃とまったく同じ寸法のトリガー・トラベル(トリガーを引き始めてから発射までの、トリガーのストローク。)が生み出す撃ち味を是非ご堪能下さい。 この「感覚」こそ、私どもがこの製品に持たせたかったもっとも重要な、「性能」なのです。 私どもが常日頃より追い求めてやまない目標は、「語るための機能」ではなく、「誰もが分かりやすい性能」なのです。 |
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